FSC認証はNPOであるFSC(Forest Stewardship Council® (森林管理協議会))が運営する国際的な制度です。FSCの認証システムには、適切な森林管理が行われていることを認証する「森林管理の認証(FM認証)」と、森林管理の認証を受けた森林からの木材・木材製品であることを認証する「加工・流通過程の管理の認証(CoC認証)」の2種類の認証があります。
FSC®認証材を生産するのは、耳川流域の中心に位置する諸塚村。ここは面積あたりの林道密度が日本一という林業が盛んな地域です。諸塚村は国際認証であるFSC森林認証(FM認証、CoC認証)を日本で初めて、村ぐるみで取得しました。村内で生産される木材のほとんどがFSC認証材で、先進的な環境共存型の森林経営を実現しています。
耳川広域森林組合では、諸塚加工センターがFSCの流通認証であるCoC認証を受けています。ここから環境保全に配慮したFSC®認証製品をお届けしています。
SGEC認証は一般社団法人であるSGEC(Sustainable Green Ecosystem Council:緑の循環認証会議)が運営する認証制度です。国際的に通用する基準と指標を取り入れながら、人工林が多い日本の森林実態に合わせた日本独自の制度になっています。
耳川広域森林組合は、認証生産物(認証材等)の生産・加工・流通工程の管理の認証(CoC認証)を受けた、CoC管理事業体です。
耳川流域の諸塚村では、1997年からFSC®認証材を使用した産直住宅を供給しています。諸塚産直住宅は化学物質を避けて木材を中心に自然素材をふんだんに使った、木の香りとぬくもりのある自然派住宅です。
諸塚産直住宅用の木材は、「葉枯らし」という天然乾燥の手法を使った自然乾燥木材です。伐採時期は秋の「切り旬」に限定し、乾燥期間も3ヶ月から半年かけています。さらには、森を守るために再造林することを絶対条件としています。
このように手間をかけながら、木材の生産者も木の家づくりに参加しています。私達は木材を市場に出すだけではなく、木がユーザーから直接評価されることも重視しています。「顔の見える木材での家づくり」に参加することで、ユーザーが本当に求める木材づくりを進めていくことが出来るのです。
モデルハウス見学や詳細についてはお問い合わせ下さい。
『宮崎・耳川の杉』を使用して作成されたジオラマ。諸塚産直 住宅モデルハウスに展示中です。
ジオラマ内部のスピーカーからは森の音が流れ、居室に居な がら森を感じることができます。
耳川広域森林組合では杉等の木材の新たな利用方法や新商品の開発を進めています。森林資源の使用等について、ご提案やお問い合わせを承っております。